川崎市多摩区のNPO法人ぐらす・かわさきが行っているコーポラティブ住宅建設への取り組みを、2003年より専門家として支援しています。第1期の活動として開催した連続見学&学習会では、全6回の内容構成、講師依頼、提言作成について、コーディネートとサポートを行いました。引き続き行われた第2期の活動では、他の数名の専門家と共同で支援を行い、市営住宅跡地を敷地に想定してコーポラティブ住宅の提案づくりの連続ワークショップを開催しました。そこでまとめられた提案は2005年4月に行われたフォーラムで市民に発表するとともに、川崎市にも提出しました。現在も、この学習会・ワークショップの参加者を中心にコーポラティブ住宅実現へ向けて活動が続いています。今後も、コーポラティブ住宅建設と普及に向けての取り組みを支援していく予定です。

日本建築学会 都市建築の発展と制御に関する特別調査委員会がその活動の一貫として開催した設計競技「緑地や公共空間を創出する都市建築の原形」について、上記のコーポラティブ住宅の提案づくりの活動の成果をベースに、西海哲哉氏と共同で設計競技案「環境調和型・連坦建築物設計制度による都市集住体」を作成しました。この提案は、90点の応募作品の中から、第一次審査を経て上位14点に選出され、2005年1月29日の公開第二次審査会において最優秀賞に選出されました。作品は3月に行われた展覧会で展示され、作品集、建築雑誌等に掲載されました。

連続見学&学習会の様子と連続ワークショップによるによる提案